過去、数回に渡りインタビューを受けてます。戦略、ターゲットについて、勝手に分析したいと思います。今後の日本戦略が見えてくるかも?

日本市場でのターゲットはどんな人?

いろいろな層に分かれていて、そのうちの一つは「デアデビルを気に入った人」かもしれないし、「マーベル映画を見たことがあってNETFLIXに興味を持った人」かもしれない。各作品ごとにターゲットは誰なのか分析する必要がある。2015.07/共同インタビュー

この分析にはビッグデーターが使われていて、いつ巻き戻し、早送り、ポーズしたか?とか、何曜日にコンテンツを楽しんでるか?とか、見てる時間帯、所要時間。どこでみているか、IPアドレス。視聴後最後につける星の数。など細かく分析されています。

シリコンバレーの本社には800人のITスタッフがいて、そのうち相当数はデータアナリストだということです。従業員の半分弱がITスタッフというのも、凄い!

NETFLIXにとってビッグデータを利用したレコメンド機能を上げることは死活問題で、ストリーミング専業ともいえる業態の今、売上の向上、利益のカギは顧客のつなぎとめですから。

 

HuluやdTVとの差別化のポイントは?

4KコンテンツがNETFLIXでは豊富。視聴体験の面では、ユーザーが興味のある動画を検索手間も要らず、次々と見つけて視聴できるNETFLIX独自のアルゴリズムによる、レコメンド機能があります。でも最大の差別化の要因は、コンテンツそのもので、NETFLIXでしか見られない、オリジナル作品のライブラリが自慢です。2015.07/共同インタビュー

オリジナル作品を幾つか視聴しましたが、まず「アンダーウエア」はいきなり話が始まって違和感を覚えました。これは、「センス8」も同じでした。「センス8」は話が難しく、パラレルワールドのような話で3話目でようやく話が見えてきました。

これからオリジナル作品がどんなものが出てくるのか気になりますが、CMがないのは嬉しい。我が家は55インチのTVで4Kを見てますが、画質が綺麗でⅾTVとか見る気になりません。

視聴の際のエンドロールに入ると、次の作品の情報が見えて続けてみようと思ってしまう、一気見推奨と呼ばれるものも、憎いところ。子供には良くないけど・・・

 

ライブ配信コンテンツは?

やりません。何故なら、ライブはテレビ放送局のビジネスモデルによりふさわしいから。ライブコンテンツを揃えても、テレビ放送以上の視聴体験をユーザーに提供できることはない。2015.07/共同インタビュー

これは、確かに正解かもしれませんね。ⅾTVはライブの配信してますし、スカパー、wowowもやってますけど、すべてのサービス会社でやる必要もないし、技術もお金も必要だから、これっていうものを専業にしていた方がいいとも思えます。しかし、音楽系を始めたらライブって必ずやると思います。

 

日本の有料コンテンツと言えば、スポーツと音楽でしたが、これらの分野を手掛けることは?

音楽ならニナ・シモーンやキース・リチャーズのNETFLIXオリジナル制作のドキュメンタリーはあります。絶対にスポーツと音楽をやらないかと聞かれると、ビジネスに絶対はないので、そこまで言い切れません。2015.08

こちらも先の質問と同じですが、ビッグデータで分析して会社の経営方針も決めるそうなので、みんなが望めばスポーツも音楽もやるということですね。

オリジナルならあり得ても、今どこかでやっているサービスをそのままやるってことはしないと思います。それならもうやってるでしょうから。

 

ダウンロードサービスを併用するなどの検討はありますか?

ダウンロードモデルは検討してません。その代わりに、様々な技術に投資し、例えば低いビットレートでも、より良い視聴体験が楽しめるようにするための動画エンコーディングや配信周辺の技術に力を入れていきます。2015.07/共同インタビュー

こちらも、みんな興味のあることだと思います。日本人のほとんどは今までダウンロードして聞く、見るという方法で視聴してきたと思うからです。もちろん、dTVなどに慣れてるユーザーはパケットをガンガン使いリアルタイムで視聴しています。

パケット使い放題のプランでも、上限が2ギガとか5ギガとか決まってますので、気にせず使うといってもそんな使い方をしたらあっという間に上限に到達してしまいます。

また、4Kのプランを万が一、100人中、100人が使用したら、インターネットの回線事態がパンクしてしまいます。NETFLIXはパンクしないように独自のシステムを提唱してますが、実は日本ではまだ導入されてなく、これから整備するのです。

 

日本のTVのインターネット接続率が低いが戦略は?

接続率の低さは、今まで繋げたいと思わせるようなサービスがなかったからと考えています。これまで参入した地域でも10%~15%といった低い接続率でしたが、認知が高まるにつれ、接続率も上がってきた。

いきなり何百万台ものTVがインターネットに繋がるとは考えていません。認知を上げていく努力が必要です。ただ自信をもって言えるのは、ユーザーがその準備ができたとき、NETFLIXは最高の体験をお届けできるということです。2015.08

有料と無料とのコンテンツが混在しているドイツとイギリスは日本市場と似ているといいます。この国は有料PayTVが普及していません。しかし日本ほどDVDなどの視聴が浸透している国も他にはないといいます。認知されたらあっという間に普及するかもしれませんよね。

確かに、4Kテレビが本格的に販売し始め、今まではスカパー4Kくらいしかチャンネルを持ってなかった。そこへNETFLIXが参入してきた。とすると、恐らくみんなNETFLIXに加入するのではないかと思います。

普及するかどうかは4Kテレビ次第と思うのです。

 

また、最後に気になるこの話。

決済方法について

クレジットカードからスタートするが、状況をみながら他にも市場にあった決済方法を検討していくとのこと。2015.07/共同インタビュー

これに対しては、ちょっと安心しました。なんでもかんでもクレジットカードって嫌いな人もいると思いますしね。でも、機械に疎い人はソフトバンクで契約する図式が出来上がってるのかな??

勝手に分析した結果・・・

読んでみるとなんとなくおおまかな骨組みは見えた気もします。

コンテンツのみの制作に注力し、ライブ配信などはやらない。コンテンツの質を向上し、ユーザーを喜ばせ、飽きさせず新しいTVの視聴方法を提案。

また、ユーザーとして気になるのは、ダウンロードできないところ。パケットばかり使用して携帯会社が儲ける図式ができてる気もしますが、インターネット回線のバックボーンを整備し、パケットが安くなることを祈ります。

日本ではローカルコンテンツへの愛が異常に大きく、日本独自のドラマもどんどん増やしていくと話す、グレッグ氏。自身も黒沢ファンで、アニメファンであるとのこと、今後も他国と比べてローカルコンテンツの制作に力を入れていくかもしれませんね。

日本と似た市場と話す、ドイツ、イギリスの動向も気になります。